第87回:物流の標準化と情報化

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第87回:物流の標準化と情報化

2006年7月 9日

 物流の標準化を行うことで、物流コストの低減や物流効率の向上、物流高度化を図ることが可能となる。物流サービスや物流用語についての標準化も重要である。
 JISに寸法、性能などを規定する製品規格が、包装材料、包装寸法、容器、パレット、コンテナ、フォークリフト・無人運搬車、コンベヤー、自動倉庫などで定められている。


 しかし、物流機器間の相互接続性や相互運用性にまで十分な考慮が払われて標準化されているとはいえない面もあるなど、課題もある。また、物流のIT化に対応した標準化や循環型物流システムの構築を念頭に置いた包装、通い箱のサイズなどの標準化も必要となってきている。
 また、物流活動における情報化は、物流EDIの導入、SCM支援システム、ERPとの連動などにより物流高度化の重要な要素となっている。
 SCMが導入され、パートナー企業同士、あるいはサプライチェーン全体の情報が統合され、情報が標準の商品コードなどによって共有化されれば、これまで複雑だった社内外の情報管理も簡素化される。莫大な時間をかけてきた社外とのさまざまな折衝も短時間で済む。さらにいえば、製品の設計から販売、修理、廃棄にいたるまでのすべてのライフサイクルの情報を共有、データベース化することで、迅速なデータ交換が可能となる。
 またSCMの構築を推進するうえでインターネットの役割もますます重要になってきている。物流活動における情報化により、物流コストの低減、物流効率の向上などが進み、物流高度化が実現することになるわけである。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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