第63回:ウェアハウス(物流施設)の種類

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第63回:ウェアハウス(物流施設)の種類

2006年1月22日

 通過型の倉庫は物流センター、配送センター、流通センターなどといわれることが多い。「ロジスティクスセンター」は九一年に建設省が財団法人道路経済研究所に委託して設置した「ロジスティクス高度化研究会」の「ロジスティクス高度化に対応した道路物流政策のあり方に関する調査研究報告書」の中で提示されている。この類似の概念として「広域流通センター」がある。
 ロジスティクスセンターは物流拠点の水平統合と垂直統合を同時に行う機能を持つ。メーカーの流通センターと卸売業の配送拠点とを統合するものである。


 そのため、集約化と同時に情報武装の高度化やオーダーピッキングシステムの充実が求められる。広範囲の配送先に混載して出荷する必要があるからである。
 ロジスティクス的視点から考えると、生産拠点からエンドユーザーまでのモノの流れを管理する「物流全体の司令塔」としての役割も求められる。調達からエンドユーザーにいたる情報共有を推進することにより高度な在庫コントロールの実現を図るわけである。
 ちなみにロジスティクスセンターを日本で初めて本格的に導入したのは花王ではないかといわれている。
 また、近年はフルフィルメントセンターという概念も広まり始めている。厳密に定義することは難しいが、必要な商品を必要な場所にムダ、ムリ、ムラなく提供するSCMネットワークの中核として、利益率の向上と資産収益率の最適化を目指す先進的なロジスティクスセンターを「フルフィルメントセンター」というようになってきている。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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