第56回:日本物流学会

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第56回:日本物流学会

2005年12月 4日

 第21回日本物流学会全国大会が福岡県の中村学園大学で開催された。統一論題は「東アジアにおける国際物流」。大会初日の基調講演では日本通運取締役執行役員の久保田博氏が九州を軸にしての日中物流について解説された。続いて行われた企業セッションでは、クリナップロジスティクス社長の大竹重雄氏などが講演された。
 さらに大会2日目には統一論題「東アジアにおける国際物流」をテーマとしての研究報告・発表が行われた。


 また、大会3日目には統一論題に縛られない自由論題の研究報告が行われ、私も「環境物流用語選定・定義におけるオープンリソース手法の活用」という論題で諏訪東京理科大学教授の津久井秀喜氏などとの共同研究を発表した。インターネット上で環境関連の物流用語の選定・定義の議論を進めていく方法論についての研究報告であった。ちなみにオープンソース手法とは、ソフトウエアの設計図などをネット上に無償で公開し、不特定多数の研究者が、自由に開発などに参加できるようにする手法である。設計図を公開するので特定の研究グループだけの開発よりも緻密な内容に仕上がる。よく知られている事例はパソコンソフト「リナックス」である。
 このオープンリソース手法を活用して環境関連の物流用語を定義付けしていこうとうのが私たちの発表の趣旨であった。近年のグローバル化や規制緩和の流れの中でさまざまな物流用語の定義は日々、刷新される必要性も出てきている。インターネットを活用し、物流用語の定義付けを積極的に行っていく方策を示したわけであった。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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