第37回:ドットネット時代

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第37回:ドットネット時代

2005年7月24日

 マイクロソフトが以前に発表した「ドットネット戦略」でB2B(企業間電子商取引)が大きく変わろうとしている。
ドットネットとはウェブページの内容が手元で編集できるようになるマイクロソフトが開発した新しい技術体系。
 ドットネットのソフトにより、専門家でなくても簡単にウェブコンテンツが扱えるようになる。
例えばドットネットにより、中央三井信託銀行ではeマーケットプレースにおけるネット決済などを実現する新サービスをわずか3か月で完成させた。


 また、流通システムについてもSCMの円滑な実践などを実現できるドットネットのソフトウェア群が発表されている。「ドットネット流通システムモデル」対応のソリューションも提供される。ビジネスパートナーとのより強固な関係を構築できるわけである。
 今後、マイクロソフトのドットネット戦略のもとにIT物流システムのさらなる効率化が実現する可能性が高まってきた。
 マイクロソフトの狙いはB2B物流インフラ、IT物流インフラの徹底強化にある。「SCMを標準装備して事業展開する企業と企業を高度なソフトで結ぶ」というわけだ。どんなに立派な店舗を作っても、周囲に高速道路や駅がなければ誰もショッピングに行かない。同様に、B2B事業のためのホームページなどの内容を充実させてもパソコン環境が未発達ではネットビジネスの魅力は十分に発揮されない。
 それゆえマイクロソフトのドットネット戦略でネット環境がこれまで以上に快適になれば、B2B事業の可能性は、さらに大きく開かれていくことになる。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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