第254回:ロジスティクスプロパティマネジメントの進化

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第254回:ロジスティクスプロパティマネジメントの進化

2010年3月19日

 物流関連のプロパティマネジメント(PM)の業務は主に、物流企業向けのノウハウのあるPM管理会社によって行われる。リーシングマネジメント、テナントマネジメント、キャッシュマネジメント、物流施設マネジメント、ファシリティマネジメントの5領域にわけて考えることができる。

 リーシングマネジメントでは物流施設のリーシング、契約管理、入退去工事、マーケットリサーチを、テナントマネジメントではテナント工事に加えて、さまざまなクレーム処理などを行う。キャッシュマネジメントでは各種請求書の発行などを代行する。また物流施設マネジメントとして、物流施設の清掃、警備など、ファシリティマネジメントとして補修工事、耐震工事なども行う。

 こうした業務を専門の会社に外部委託することで物流企業、荷主企業は専門とする物流業務に人材を集中させ、コアコンピタンス(中核業務)を充実させることが可能になるわけである。あわせてメンテナンス・保守コストの低減を進めることも可能になる。たとえば、プロロジスは物流施設の開発から運営まで、すべての業務を社内スタッフが担当することによる「ワンストップサービス」を提供している。

 同サービスの一環として竣工後の各施設の管理・運営業務をプロロジスのプロパティマネジャーが担当することで、入居後の顧客の要望や意見などを直接伺い、適宜対応できる体制を整えている。また、顧客の声を以降の施設開発や運営に生かし、常に進化した施設を開発すると共に、顧客に対し、よりよいサービス提供する姿勢を示している。


※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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