第252回:物流マンの自己啓発

連載トップへ

第252回:物流マンの自己啓発

2010年3月 5日

 物流マンである以上、物流コストに対する意識を高くしておくことはたいへん重要である。

 物流コストはすべてが可視化されているわけではない。輸送費、保管費などは物流コストの一部に過ぎず、さまざまなコストの中に「見えない物流コスト」が含まれていることも少なくない。物流コストが可視化されているかどうか、されているとすればどのようなレベルなのか、そうでなければどのようにすればよいのかといったことを入念にチェック、検討する必要があるわけだ。

 同時に物流についての視野を広げていくことが望まれる。物流関連のさまざまな団体が行っている講演会やセミナーに参加し、物流業界の最新動向や最新技術トレンド、物流改善の効果的な手法などについての知識を身につけ、自社の物流システムのさらなる高度化に生かしていくことができる。他産業の物流改善事例の検証なども少なからずある。また、マテハン機器、物流システムなどの見本市などに参加してみるのも役に立つだろう。

 自社内、あるいは取引先企業をも含めた社内外の勉強会を積極的に開催していくのも、物流への興味を深めていくうえで効果的である。物流改善、物流戦略、物流技術などについて、自由闊達に意見交換を行うことで新しい視点から物流を見ることも可能になる。身近に研究会が存在しない場合は有志を募り、自ら研究会を始めてみるのも一法である。

 さらにいえば、物流関連のわかりやすい絵解き版などの入門書、解説書で専門知識を修得しつつ、物流について体系的に理論武装を行う必要もあるだろう。


※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

関連書籍のご案内

GoogleAD