第236回:作業手順書の作成

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第236回:作業手順書の作成

2009年10月23日

 物流現場で手抜きやマンネリなどが発生することは可能な限り回避しなければならない。

 モノ探しのムダ、手持ち・手待ち・手直しのムダ、運搬・歩行のムダ、指示待ち・作業中断のムダなどが存在しないか、納期遅れ、納品ミスなどのクレームの多発しやすいムラのある不安定な現場環境になっていないかを、日頃から注意深く観察していなければならないわけである。

 さらにいえば、決められたことをこなすだけではなく、常に「もっと、よりよい方法はないか」ということを追求していく姿勢が望まれるのである。

 たとえば、物流センター内の人、モノ、情報の流れを効率よく管理するためには、作業動線だけではなく、作業目線についても気を配る必要がある。
 
 管理板、表示マップなどが目に入りやすい位置にあるかをしっかり確認しておきたい。また、扉やフタを可能な限り少なくすることで、中身の見える化を図ることも重要である。扉やフタがなければ、それだけ作業時間を短縮できることも少なくない。

 そのためには、それぞれの作業が、どのような手順で行われるのかを整理した「作業手順書」を作成することも効果的である。たんに作業の手順を示すだけではなく、作業のポイント、コツ、要領、注意点などについても明記するようにしたい。

 作業手順書を作成することで、作業の標準化が進み、作業効率が向上することになる。もちろん、作業手順書は1度作成したらそのままというわけではなく、改善を繰り返すごとに作業手順書も適時、改訂するようにするとよい。絶え間ない改善で手抜きやマンネリを回避できるわけである。


※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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