第232回:物流現場への5Sの導入

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第232回:物流現場への5Sの導入

2009年9月18日

 物流現場にもトヨタ生産方式の基本概念の一つである5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)を導入することで、作業効率の向上を達成することができる。5Sを導入し、定着させることで、より高度な物流改善を推進できる下地が出来上がるともいえよう。

 たとえば、車両内の5Sの実践。車内の整理・整頓、洗車などをしっかり行い、清潔を念頭に常に清掃を行うようにすることでさまざまなムダを省き、気持ちよく仕事をすることができるようになる。

 「当たり前のことでも作業手順を守り、基本に忠実に作業を行うことが事故防止、ミス防止につながり、作業効率も上がる」ということを念頭に、始業点検をきちんと行い、運転席、ボンネット、車の周りに異常がないことを確認。運転日報などについても必要事項をもれなく、正確に記入するように努めたい。

 また物流センター内の整理・整頓を徹底的に行うことで「見える化」が進み、改善のポイントが見えてきたり、作業がしやすくなったりする。横持ち、縦持ちなどの運搬、歩行などのムダ、作業中の手待ち、指示待ちなどのムダ、作業中断のムダ、荷探し、荷繰りなどのムダを排除するに5Sの導入は効果的なのである。共用スペースの整理・整頓もきちんと成されていることで、精神的にもリラックス、気分転換が容易に図れるようになる。

 さらにいえば、「清掃」をきちんと行うことも重要である。清掃で職場がきれいになれば、さまざまなムダを取り除くことも容易になる。床や窓、手すり、あるいはマテハン機器などの拭き掃除、ごみ捨てなどを継続的に実施するようにしたい。


 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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