第224回:輸配送の効率化

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第224回:輸配送の効率化

2009年7月16日

 ミルクラン方式を導入し、調達物流コストの可視化、効率化を推進するにあたって注意したいことがいくつかある。

 まず集荷ルートが適切かどうかチェックする。集荷ルートが非効率的である場合、トラックの車両台数が必要以上に増えてしまうことがある。

 集荷ルートが複雑な場合、策定に時間がかかることもある。そこで輸送管理システム(TMS)を活用する。

 トラックの実車率や稼働率、積み合わせ、帰り荷の獲得などに加えて、安全管理、労務管理、温度管理なども可能になる。各拠点での一連の作業の開始から終了までの状況を、運行管理者に知らせてくれるシステムを備えているものもある。全車両の管理、輸配送の進ちょく状況管理、運転日報の作成、アイドリング時間の累計などを管理することができる。

 TMSのなかに装備されているインターネットとリンクしたリアルタイムでの監視機能も輸配送の効率化に貢献する。調達にあたっての工場内での納品ルート、ロット数、荷姿などについても適切かチェックしたい。工場の部品置き場や部品センターなどを通して各ラインに回されることになるが、その際に「仮置き場にムダがないか」「部品センターを経由しないでラインに直接、納入できないか」といったことを検討する必要がある。また、荷姿についても包装や結束を1つずつ解いたり、切断したりする手間がかかるものがある。包装の簡素化やリターナブルの納入ケースの導入などを進めることが望ましい。


※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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