第222回:ライフサイクルインベントリー

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第222回:ライフサイクルインベントリー

2009年7月 3日

 ある製品が出来上がるまでには、さまざまな環境負荷がかかる。原料・資材・部品などの調達、製造、流通、使用、リサイクル、廃棄という一連のプロセスでは相当な環境負荷が発生する。

 ライフスタイルインベントリーとは、ある製品が製造され廃棄されるまでに、どれだけのエネルギー消費などの環境負荷があるかということになる。

 その一連のデータを収集、分析することを「ライフサイクルインベントリー分析」(LCI)という。そして、LCIをふまえた「ライフサイクルインベントリーマネジメント」(LCIマネジメント)の重要性が、これまで以上に高まりつつある。

 LCIでは廃棄・リサイクルの処理方法、作業手順ごとに環境負荷を算出する。LCIを行う目的は、製品や製法などの改善ポイントを環境負荷低減の視点から考えることなどにある。物流、廃棄物処理、リサイクルなどのプロセスを検討したり、環境にやさしい代替製品の選定も視野に入れられる。

 さまざまな製品のライフサイクルについてのシナリオを想定し、ライフサイクル全般の環境負荷を計算し、その結果を比較、検討することで、もっとも環境負荷の低い選択肢を合理的に採用するための意思決定と、選択後のマネジメントが可能になるのである。なお、製品のライフサイクルは、資源採取、製造、流通、販売・購入、消費、廃棄などの各ステージを経る。環境関連のインプットデータ、アウトプットデータを収集し、分析することでライフサイクルインベントリーが明確化される。


※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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