第219回:物流センターにおける段ボールなどの処理

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第219回:物流センターにおける段ボールなどの処理

2009年6月11日

 物流センター内などに産業廃棄物の処理システムを導入することで、使用済みの段ボール、梱包材、パレットなどを効率的に再生資源化することが可能になる。使用済みの段ボールや梱包材などを買い取ってもらい、再生利用するのである。

 段ボールなどは分別して、圧縮減容機で圧縮梱包することで有価物として売却することが可能になる。梱包材などに使われる発泡スチロールは、電熱で溶解減容することで有価物として売ることができるようになる。

 木製パレットは08年から、それまでの一般廃棄物から産業廃棄物に変更されたことを受け、木材破砕機などを用いての燃料チップなどの再資源化が容易になっている。ただし産業廃棄物となったことで、これまでは不要だった委託事業者との契約書、マニフェストなどが必要になる。

 なお、段ボールなどの包装材、梱包材を物流センターから出さないようにする努力も大切である。通い箱などの物流関連ツールを工夫することでも、段ボールの使用量を削減できるが、物流改善を行うことでも、かなりの量の削減が可能となる。

 たとえば、トヨタ生産方式で励行される整理、整頓、清掃、清潔、躾(しつけ)の5Sの導入も効果的である。整理、整頓などを行うことで保管効率を向上させ、余分な段ボールを保有しないようにするのだ。また「荷繰りと荷探しをなくす保管レイアウト」を考えることも効果的である。ハード面のみならずソフト面からも段ボールの使用量を抑えていくのである。


※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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