第217回:小売店のレイアウト

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第217回:小売店のレイアウト

2009年5月 1日

 小売店舗のレイアウトについての知識は、店頭ロジスティクスとの関係からも必要とされるようになってきている。

 店舗設計には店外と店内レイアウトがある。店外レイアウトは店を効果的に演出して顧客を引きつけ、購買活動を促進するために重要な役割を演じる。買物客などが遠くからその店を見ても、何の店かわかるとか、その店がイメージできるように設計されていると効果的だ。

 店内レイアウトは店の広さや地域によって異なるが、客がストレスを感じることなく商品を購入しやすいと感じるレイアウトが望まれる。人間工学の立場から商品を見やすく感じる照明や商品陳列、天井の高さなどへの配慮が必要となってくる。

 たとえば、物品販売業などの小売店の入り口の高さは2.5メートルが標準とされている。また通路は1メートルが標準だ。1メートルあれば身体を横にしなくとも対面から来た人とすれ違うことができることが念頭に置かれている。デパートなどでは、それ以上の広さの通路が確保されているが、これは家族連れが並んで歩き、すれ違うことが想定されているからだ。

 ショーケースの長さは間口が5.5〜6メートル、奥行きが9〜10メートルが標準。これ以上長いショーケースは、買物客が「長すぎる」と感じるかもしれない。また、陳列台の幅は1.35メートルが標準。人が横に手を伸ばした場合、約75センチくらいなので両手だとその2倍になる。

 天井の高さは3メートル前後が標準。買物の際に大きなストレスを感じないとされている。


※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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