物流ウィークリーヘッドライン
日本物流学会の第25回全国大会が東海大学海洋学部(静岡県清水市)で開催された。統一論題は「物流とリスク管理」であった。
静岡県建設部港湾局長や静岡県拠点の企業によるリスク管理関連の講演が行われた。原油価格高騰やサブプライム、地球温暖化など、経済のグローバル化に伴い、一部地域・国家のリスクの現実化が世界各国に大きな影響を与える時代となった。
物流業界にも、さまざまな社会環境変化をつぶさに観察し、どのような方向からリスクが高まっていくかを冷静に判断することが求められている。現代企業経営においてリスクを想定し、それにあわせた対応策を練ることは、きわめて重要なことといえよう。
もっとも、ビジネスにおいてリスクを完全に取り去ることは不可能に近い。だが、ビジネスでは高いリスクを負いながらも、その現実化を回避することで逆に大きなチャンスを得る例も多い。
ノーリスクであっても報酬、利益が低ければ企業にとって旨みは少ない。反対にハイリスクであっても見返りが大きければ起死回生の逆転策として考慮する余地がある。ノーリスクだけを考えていては競合他社の勝負手の前に形勢を逆転される可能性も出てくるわけである。
したがってハイリスクでもハイリターンを狙うことはビジネス戦略上、重要になってくることも多い。ただし、安全管理には十分に配慮し、リスクが現実化した場合、どのような善後策をとるのかを決定し、リスクの現実化に伴う損害を最小限に抑える必要があるのはいうまでもない。