第193回:補修部品などの在庫管理

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第193回:補修部品などの在庫管理

2008年11月 7日

 定番商品などの需要量が精緻に予測できる商品の場合、配送センターの毎日の入出荷データから基準在庫量が計算できる。データをもとに出荷量を予測し、店頭在庫が最小になるように入荷日を指示。在庫削減を推進することもできる。

 しかし在庫管理をしていると、「需要量の波が大きい」商品に出合うことがある。冬物や夏物のように季節性があるわけでもなく、また流行やトレンドに左右されているわけでもないのに、売れ行きに大きな幅のある商品だ。こうした商品のことを「間欠的需要品」という。
 


 これまで、間欠的需要品の在庫管理は難しいといわれてきた。最近は「出荷関連の諸データを時系列的に分析し、出荷時期と出荷量を予測していく」という方法も研究されている。しかし予測は難しく、今後の在庫管理における大きな研究課題といえそうである。

 また補修部品も故障率がどれくらいになるかが、つかみにくいために在庫管理が容易ではない。しかも部品によっては、欠品が許されないものもある。たとえば、消費者が購入したパソコンの部品が欠損すれば、迅速に修理部品が必要になる。在庫切れは顧客サービスの視点からも大きなマイナスになる。

 欠品となればユーザーはパソコン自体を使えなくなってしまう。だからといって、たとえ補修部品でも過剰な在庫を持つわけにはいかない。補修部品の在庫は顧客満足の視点を重視すると過剰になりがちなのだ。

 だが、近年はこうした修理部品についても在庫削減ノウハウの研究が進んできている。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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