第191回:マテハン機器の活用

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第191回:マテハン機器の活用

2008年10月24日

 マテハン機器を利用する目的は物流業務の作業効率化を推進することにある。入出庫、格納、ピッキングなどの場内・庫内の諸作業の自動化、省力化、コスト削減などを推進するのである。

 一連の荷役作業を機械化することで、人件費の削減や作業スペースの節約、保管効率の向上などが可能となるわけだ。

 たとえば、ピッキング作業ではデジタルピッキングシステムの導入で、労働集約的な作業の大幅な省力化が行える。
 


 無論、ヤミクモな導入は、逆に作業効率を低下させる要因ともなりかねない。導入にあたっては、それぞれのマテハン機器の特徴を十分把握したうえで慎重に行う必要がある。物流プロジェクトとリンクさせたかたちで、戦略的で効率的な導入を進める。

 出荷量がある程度計算できる安定した荷動きを見せる部品などが多ければ、高速タイプの自動倉庫や流動ラックが威力を発揮する。出荷量が少ないものの、重要な商品などの保管には保管効率の高い回転式ラックの導入が物流コストの低減に役立つだろう。

 フォークリフトの稼働台数を調整することで、トータル物流コストが削減できるケースもある。フォークリフトの導入がプラスに働くかを見極めるには、取り扱う物品の特徴や出荷量などを入念に分析する必要がある。

 頻繁に出荷される重量物が多い工場などでは、フォークリフトによる荷役が中心となる。迅速に物品を破損させることなく運ぶには、人力よりもフォークリフトが適している。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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