第190回:戦略的な商品管理の推進

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第190回:戦略的な商品管理の推進

2008年10月17日

 商品管理は生産者と消費者の間をスムーズに結ぶうえで、きわめて重要な役割を担っている。現代経営では、商品管理を生産、物流、販売などの部門と密接にリンクさせ、各部門の情報共有を高度化し徹底させていくことが、これまで以上に重視され始めている。

 商品管理とは「商品の仕入れから相手先への納品、販売までの一連の管理」のことを指す。入出荷業務、品質チェック、在庫状況、販売履歴、販売動向などの管理を行う。返品、ロス対策、棚卸し作業などにも商品管理の視点が必要になる。
 


 たとえば、小売業などがメーカーや卸売業からアパレル・雑貨商品などを仕入れ、商品を販売する場合、仕入れられた商品はアイテム、品番、カテゴリーなどごとに保管、在庫管理される。商品は常に劣化、破損などが発生していないかがチェックされ、欠品が発生した場合には早急な補充を行う必要もある。

 製造業、卸売業から小売業へのモノの流れを円滑に行うのは物流部門の仕事で、効率的な輸配送ネットワークを構築する必要があるわけだ。

 さらに、「在庫量が適正か」「物流センターは効率的に運営されているか」といったことに注意することも重要で、商品の円滑な流通を側面からサポートすることになる。商品の特性を十分に理解し、購買ターゲットを正確に定め、タイムリーに提供していくことで売り上げを増やし、シェアを拡大することができる。

 無論、効率的な商品管理が行えれば、コストダウンが図れ、企業体質も強化されることになる。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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