物流ウィークリーヘッドライン
世界有数の戦略コンサルティングチーム「ベイン・アンド・カンパニー」のパートナーであるクリス・ズック氏は、「コア事業進化論」(ダイヤモンド社)などの著書の中で、コア事業の進化や周辺事業への適切な対応戦略などについて詳細に解説している。
本業が行き詰まったときに「次の一手」としてとる戦略には慎重な判断を要するが、その場合、本業における優位性や利点をまずは徹底的に分析・検証し、そのうえで得意分野に結びつけるかたちで対策を立てるのが望ましいようだ。
また、ベンチャー事業などに手を出していく場合には、本業の優位性やそれまでのノウハウなどをそのまま活用できる周辺事業に、戦略を十分に練って進出していく必要があるのだ。
物流事業者のコアビジネスを考えてみると、たとえば、本業である運送事業に加えてセンター運営などにも乗り出すといった戦略は、成果を上げる可能性が高いわけである。
逆にいえば、本業とはまったくかけ離れたビジネスを突然始めても、それが必ずしもプラスに働くわけではない。「こうすれば儲かりそうだから」「うまい話があるので」といった理由で、本業とまったく関連性ない分野に乗り出すことには大きなリスクが伴うわけである。
ただし、現状にまったく改善や工夫を加えず、「コアビジネスのみに精通していれば問題はない」といった経営姿勢をとれば、時代の流れに大きく乗り遅れることになりかねないのである。