物流ウィークリーヘッドライン
地球温暖化問題の深刻化を踏まえ、世界各国でモーダルシフトを念頭に置いての鉄道インフラの強化が進んでいる。そうした流れを受けて、たとえばトヨタ自動車はシベリヤ鉄道を活用しての自動車部品輸送を計画している。
サンクトペテルブルクの同社組立工場で生産した乗用車をモスクワ、ハバロフスク経由で極東のナホトカ、ウラジオストクまで運び、最終的には海上輸送で日本まで持ち込もうというわけだ。
ちなみに、日本からモスクワまでは海上輸送ならば35日以上かかるが、シベリヤ鉄道ならば約25日に短縮できる。もっとも、シベリヤ鉄道などの老朽化は相当なものなので、いかにリニューアルするか、新インフラを建設するかなどが大きな課題ともなっているようだ。
中国の雲連港から中央アジアを抜け、カザフスタンに至る鉄道インフラの「チャイナランドブリッジ」にも注目が集まっている。中国はモーダルシフト対応のコンテナ輸送体制を整備、それにより輸送リードタイムのさらなる短縮が視野に入ってきている。
また、欧州各国もモーダルシフトにこれまで以上に力を入れている。スイスでは世界最長の約57キロに及ぶ鉄道トンネルの工事が進められ、モーダルシフトを推進するインフラ構築が進展中である。イタリアのトリノからフランスの中部都市リヨンへの高速鉄道事業も、18年の完成をめどに進められている。
「欧州国際貨物連携プロジェクト」も進められ、イタリア、スイス、ドイツ、オーストリア、オランダの五か国の相互乗り入れ、需要管理の一元化、手続きの簡略化などが行われている。