第178回:小売業の情報システム

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第178回:小売業の情報システム

2008年7月25日

 POS(販売時点情報管理)システムとは、商品別の売り上げ情報や販売状況などを単品単位で掌握し、管理するシステムである。

 レジなどで個々の商品のバーコードを読み取り、品名、型名、販売個数、単価などを把握する。多くの小売店やコンビニ、スーパーマーケットなどで使われる流通業向けのシステムやレストランなどで導入されている外食業向けのシステムなどが存在する。

 流通業にとっては、レジ業務の省力化、在庫管理の効率化、受発注管理の合理化、売れ筋・死に筋などの迅速な把握、店舗内の商品陳列レイアウトの適正化、顧客管理の高度化など、導入には多くのメリットがある。
 


 外食産業でも在庫管理の効率化、献立・調理管理の合理化、顧客稼働率の向上などの利点がある。

 また、食品メーカーなどもPOS情報を掌握することによって、生産計画の迅速な変更や新商品開発にあたっての綿密なマーケティング分析などが可能になる。

 またJANコードとは「JIS規格による商品識別のためのバーコード」である。多くの商品に印刷、張り付けなどのかたちで取り付けられており、世界約100か国で同一の規格で使用されている共通規格である。

 物流においてはPOSシステムや在庫管理システムなどで活用されている。POSシステムとの連動で生産合理化や在庫削減の方策も見えてくる。

 日本の小売業界でPOSシステムを基点とする綿密な単品管理、顧客管理が発達した背景にはJANコードの普及があるといえる。

 なお、JANコードを使用するにあたっては、(財)流通システム開発当センターへの登録が必要となる。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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