第176回:物流管理の考え方

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第176回:物流管理の考え方

2008年7月11日

 物流管理とは「メーカーから小売業までの商品の流れを管理すること」である。メーカーや卸売業、小売業などの物流部が中心になって物流を管理する場合、SCMの構築が重要なテーマになる。

 そのため近年では物流部といわず、「サプライチェーン統括本部」などという名称になっている企業も増えている。

 SCMとは生産から販売にいたるまでのモノの流れを各部門、あるいは多企業間にわたる情報共有を徹底し、管理していく経営手法で、共有すべき情報には、生産情報、在庫情報、売上情報などがある。在庫の最適化、最小化などもSCMの構築の重要なポイントだ。
 


 商品の受注から出荷までの時間短縮や業務効率化、精度向上なども物流部の重要な任務。せっかく受注しても、それがなかなか顧客、消費者のもとに届かなければ、ビジネスチャンスを逸する。

 また、たとえ迅速に出荷されても、誤出荷、誤配送などのミスがあれば、顧客の信用を失うこともある。正確かつ迅速に受注から出荷、輸配送までの流れが処理されていかなければならない。

さらにいえば、在庫状況についても入念に管理する必要がある。

 「出荷量が増えるだろうから在庫を多めにしておこう。そのほうが、迅速かつ正確に対応できるはずだ」という考えはリクスが大きい。

 予想外に出荷量が伸びなければ、間違いなく過剰在庫を抱えることになる。在庫リスクを最小に留めつつ、タイムリーな輸配送を行う必要があるのだ。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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