第175回:拠点集約と省エネ対策

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第175回:拠点集約と省エネ対策

2008年7月 4日

 複数拠点の集約を効果的に進める過程で、十分な省エネ性能も期待できるマテハンシステムを導入するという流れが出てきている。

 それまでの複数の中小規模拠点を大規模拠点に集約し、あわせて保管効率、作業効率の向上を念頭に自動倉庫などを導入することで、処理能力や保管能力の向上を進め、稼働時間を短縮し、それによってセンター全体での省エネ化やCO2削減を進めることができる。

 トータル在庫量の適正化、物流コスト削減などが期待でき、在庫拠点数が少なければ在庫管理も容易になる。分散型システムから集約・統合型システムに変えることで安全在庫量を減少させることが可能になる。
 


 在庫拠点が多ければ、それぞれで在庫を必要とし、同一アイテムが複数の拠点で重複して保管されることにもなるが、拠点を絞れば在庫の可視化も進み、重複も解消される。

 在庫管理を一元化することにより、在庫の偏在や横持ちを最小限に抑えるのである。さらにトータル在庫量を減らすことによって環境負荷の低減も可能になる。

 たとえば、ある食品卸大手では首都圏において既存の拠点を1か所に集約し、新たに大型の汎用センターを稼働させている。新センターの完成、稼働により、在庫計画、鮮度管理の高度化も可能になった。

 同時に拠点集約の効果を高めるべく、自動化と省人化を念頭にケース自動倉庫、出荷順立て設備のシステマストリーマーなどの最新のマテハン機器が導入されている。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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