第172回:ICタグの活用

連載トップへ

第172回:ICタグの活用

2008年6月13日

 さまざまな業界でRFIDタグ(非接触型ICタグ)の実証実験が行われ、バーコードに代わる在庫管理の有力な方法として注目されている。

 ある調査で、RFIDの使用量は数年後には20億枚を超えると推計されている。ICタグを導入することで、物流センターでの荷役・流通加工業務が効率化される方向に進みつつあるわけだ。

 小売店の売り場などでの在庫管理・検索システムにICタグを組み込む流れも大きくなってきている。買い物客が、店頭でICタグが付けられている商品の在庫情報などを自由に検索できるというわけである。

 商品に付けられているICタグの情報を読み取り、色、サイズ、大きさなどの異なる関連商品の検索が簡単にできるのだ。
 


 在庫管理を、販売員などが台帳に直接記入するという方法がとられている大きな小売店も、まだ相当数、存在する。

 しかしこれでは買い物客が購入を希望する商品の在庫の有無などを確認するのに時間や手間がかなりかかることにもなる。買い物客もあまりに待たされれば購入する気がなくなるかもしれない。

 けれども店頭の在庫管理にICタグを導入し、商品をリーダー(読み取り機)に通すだけで在庫情報がリアルタイムでわかるならば、こうした問題は解消される。

 ICタグについては再利用を可能にし、「商品が売れたらその都度、ICタグは回収する」というやり方も可能である。

 またICタグを店頭在庫システムに組み込むことで、物流センターから小売店への納入から店頭陳列、消費者への販売までのモノの流れと情報の流れを連動させることができる。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

関連書籍のご案内

GoogleAD