第168回:サプライチェーンの仕組み

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第168回:サプライチェーンの仕組み

2008年5月16日

 「サプライチェーン」とは「ある商品が消費者にわたるまでの生産・流通プロセス」である。

 メーカーは調達した原材料をもとに商品を製造、生産する。出来上がった商品は卸売業者、小売業者を経由して市場に流通し、消費者が購入することになる。

 そして、そうした一連の流れを情報で結び、総合的に管理するのがSCMということになる。

 サプライチェーンの基本的な仕組みをつかむために、まず商品が消費者にわたるまでの流れを理解する必要がある。

 商品を製造するメーカーは原材料などをサプライヤーに注文する。その注文を受けてサプライヤーはメーカーに原材料などを届ける。メーカーはサプライヤーから受け取った原材料などをもとに商品を工場などで生産する。


 出来上がった商品は物流業者により輸送され、問屋などの卸売業者にわたる。そして、小売業を経由して消費者に販売される。

 あわせて商流の視点を意識しておくことも重要になる。部品調達や卸売業、小売業などを経由する際に商品売買の受注契約などが何度も交わされるが、こうした受発注などの契約の流れが「商流」である。

 商流を的確に捉えることで、それに伴うモノや情報の流れも可視化されることになる。

 SCMとは物流、商流、キャッシュフローを、供給連鎖全体を貫くきめこまかいリアルタイムの情報の流れ(情報流)で結びつけることなのである。

 さらにいえば、情報流の始点は消費者である。消費者の需要を可能なかぎり緻密に予測することで、サプライチェーン全体の利益を図ることが可能になるのである。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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