第165回:「ロジ」戦略策定の重要性

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第165回:「ロジ」戦略策定の重要性

2008年4月25日

 荷主企業が物流改善を行う場合、まず自社の製品や生産に関連する部品、資材などが、どのような形状をしているのか、重量はどれくらいあるのか、物量はどれくらいになるのか、といった「物流特性」を十分に把握し、そのうえで「いかにモノの流れを効率的、戦略的に行うか」ということを考えなければならない。

 そして、そのうえでトータル物流コストの低減・適正化を進めていくのである。

 ただし、過度なコスト削減策は逆に「裏コスト」の発生を招くなど、反作用を引き起こすこともあるので注意したい。コスト削減至上主義は危険といえよう。

 さらに、近年は「ロジスティクス戦略プランの策定」も入念に行われるようになってきている。すなわち、物流改善のプロセスを長期計画、中期計画、短期計画ごとに設定し、最終的なゴールを明確化していくのだ。
 


 たとえば、長期計画では物流拠点の集約や配送ネットワークの再構築を検証。中期計画ではWMS(倉庫管理システム)やTMS(輸送管理システム)などの物流情支援報システムの導入やセンター経営の年次レベルでの効率化などを検討。

 そして短期計画では日次、週次レベルのオペレーションの現場改善を進めていく。同時に積載率、保管効率、誤出荷率、誤配送率などの物流KPI(物流管理指標)の数値改善も目指していく。

 もちろん、ロジスティクス戦略の方針や達成目標などは社会環境の変化などをふまえ、適時、見直し、修正を繰り返していく必要がある。

 また、部分最適ではなく全体最適を目指す姿勢も重要である。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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