第148回:Web2.0と物流

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第148回:Web2.0と物流

2007年12月21日

 Web2・0とは、インターネットの発達がもたらした様々な変化を反映した「第2世代のインターネット社会」とその諸状況を指す。ウエブにアクセスすれば、誰もがどこでも様々なサービスを自由に活用できる。

 様々な情報やソフトウエアが「集合知」という概念で共有される。そしてインターネットはテレビなどの既存のメディアを追い抜き、独自のさらなる発達を進めている。

 ネット検索システムの「グーグル」や「ヤフー」の影響力は計り知れないほど大きくなろうとしている。

 そして、こうした流れが物流にも大きな影響を与える可能性が高い。近年、ネット物流ビジネスの市場規模はインターネット草創期とは比べものにならないほど、大きくなろうとしている。

 ネットショッピングモールなども、近い将来には流通業の中核となる可能性が高い。


 また、求荷求車システムやネット倉庫検索システム、ウエブ在庫管理システムなどにより、物流実務に必要な多くの情報がインターネットを介して容易に入手できる時代もすでに到来している。

 物流企業にとってもWeb2・0への適応は重要な問題となろうとしているのである。

 さらに、ソフトウエアの設計図などをネット上に無償で公開し、不特定多数の研究者が、自由に開発などに参加できるようにする「オープンリソース手法」はWeb2・0と緊密な関係にある。

 この手法を活用し、さまざまなプロジェクトについて情報公開と議論を積極的に進めることで商品の完成度なども高まる。

 これからの物流企業はこうした流れを意識して物流戦略を進化させていく必要がある。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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