第141回:ASPの導入

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第141回:ASPの導入

2007年7月19日

 ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)とは「在庫管理、物流、経理、販売などのアプリケーションを提供し、さらには運営などもするビジネスサービス」である。
 導入する企業にとっては、システム構築に関する諸費用のコストダウンや技術者不足などの問題を解消できるというメリットがある。米国が先行してきたが、ここにきて日本でも注目度が高まりつつある。

 さまざまなビジネスアプリケーションの導入などには多大なコストがかかる。また社員の研修などにも多くの時間が費やされることになる。しかしASPを活用すれば、こうした悩みはある程度、解消される。


 ASPは企業業務のアプリケーション管理のアウトソーシングを行う。毎月の使用料を払うことで高度なネットワークやアプリケーションの管理や更新を行ってくれるのである。ソフトウエアだけが提供されるのではなく、そのノウハウや管理サービスも提供されるわけである。

 また、ASPとあわせて、BPOを効果的に導入する事例も米国などには多い。例えば、シスコシステムズはBPOを社内システム構築の軸とし、製品デザイン、マーケティング、財務、販売などの主要業務を除いたほとんどの業務を外部委託している。

 ロジスティクスITシステムの導入などには、相当の初期投資を覚悟しなければならないケースが多い。しかし高額な初期投資を行っても、大きな成果を上げることができず、逆に経営が圧迫されるということも十分考えられる。しかし、ASPの導入で、こうしたリスクは回避されることになるのである。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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