第136回:RFID実証施設の開設

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第136回:RFID実証施設の開設

2007年6月14日

 RFID時代の本格的な夜明けを感じさせるかのように、ここにきてRFIDの検証施設、実験施設の建設、設立が相次いでいる。

 例えば、トーヨーカネツソリューションは、すでに日本ヒューレッドパッカード、アイデックコントロール、スリークスと共同で、同社の千葉工場(千葉県木更津市)の敷地内にRFIDの検証施設「HP RFID ノイジーラボ・ジャパン」を設立、物流の現場を再現した環境で実用化の方策などを提案していく。


 大日本印刷もICタグを用いた物流管理の実験施設として「ICタグSCMソリューションテストセンター」を都内に開設し、最適なICタグとリーダーの選定や、それに伴う環境設定を行い、物流管理システムへの円滑な導入の窓口としている。

 日本パレットレンタルもRFIDのテスト・研究開発・ショールームの機能を持つ「JPRイノーベンションセンター」を開設している。アパレルに特化した物流管理ソフト扱うロジザードも、システム導入によりIT化された倉庫内の物流現場を実体験できる本社
ショールームをオープンした。

 海外でも、米国のICタグ関連システム会社がICタグ用のトレーニングセンターをカルフォルニア州に開設している。ドイツポストもRFIDの開発、高度化を含むロジスティクス分野の総合研究を推進する国際調査研究所の設立を発表している。

 ICタグの本格導入が進めば、物流オペレーションシステムも少なからぬ影響を受けることになる。実験施設の建設・開設ラッシュの先には本格的な「RFID対応物流施設」の登場も見えてくるわけである。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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