第119回:流通チャネルの種類

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第119回:流通チャネルの種類

2007年2月18日

 メーカーは流通経営に当たり、流通チャネルの設計と管理を行うことになる。メーカーが選択可能なチャネルには、開放的な流通チャネルと選択的な流通チャネル、閉鎖的な流通チャネルがある。

 まず開放的な流通チャネルでは医薬品などがその代表的なケースとなる。特定地域内の多くの流通業を販売の窓口とするもので、購買頻度の高い、店頭に置くことが販売実績に大きな影響を及ぼすような商品に適している。


 また、花王を除くほとんどの日用雑貨品メーカーも、小売段階では広く販路を開放している。洗剤などの日用品は開放的流通チャネルに適した商品だからである。日用雑貨品は「多くの流通業を販売の窓口とするもので購買頻度の高い、店頭に置くことが販売実績に大きな影響を及ぼすような商品」の代表格ともいえるものである。

 また、選択的な流通チャネルは家電製品やアパレル製品などで採用されることが多い。付帯情報、サービス、商品イメージなどが販売に大きく影響するが、販売窓口を増やしても、それが必ずしも販売数の増加につながらないような商品に対して、選択的流通チャネルが設けられるわけである。

 閉鎖的な流通チャネルとは、特定地域内にひとつ、あるいは、きわめて少数の販売チャネルを設定し、ブランドイメージなどを守りながらの販売を行うことを指す。その場合、流通業は特定地域での独占的販売権を得るが競合商品の販売を禁止されたり、価格維持を義務付けされたりするケースも出てくる。なお、メーカー主導の流通系列化の代表的なものには販社制度による系列化がある。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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