第117回:発注方法をどうするか

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第117回:発注方法をどうするか

2007年2月 4日

 在庫日数は全在庫量を1日分の平均出荷量で割ることで求められる。近年のSCM重視の方向を考えると在庫日数は少ないことが望ましいが、物流センターの条件によってさまざまである。例えば、工場倉庫などで週次生産を行っている場合は、在庫日数は7日となる場合がある。

 一方、物流センターなどでは日次発注を行えば1日分の在庫で十分ということになる。リードタイム日数とは、発注されてから納入されるまでの日数である。そして在庫管理のベースとなる考え方には、定量発注法と定期発注法の2通りがある。さらに細かく分類すると定量発注法には、定期定量発注法、不定期定量発注法が、定期発注法には、定期不定量発注法、不定期不定量発注法がある。


 定期発注法とは、商品について、ある程度の期間の販売計画を立てたうえで発注を行って、適正在庫を維持していくやり方である。不定期定量発注法(ダブルビン方式)とは、不定期に決まった量を発注する方式である。定量発注法とは、基準の在庫量となる「発注点」をあらかじめ設定する方式である。

  定期不定量発注法とは、発注方法は月次、週次、日次など定期的であるが発注量は次の発注までに予測される量とする発注法である。不定期不定量発注法は「必要なときに必要なだけムダ、ムリ、ムラなく供給する」という観点からすると理想的な発注法ともいえる。需要の変動に対する適応性が高い。曜日波動、月末集中、季節波動などへの対応力にも優れている。近年、VMI(ベンダー管理在庫)の隆盛から、不定期不定量発注法による在庫管理の事例が注目されている。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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