第111回:トコトンやさしい物流戦略

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第111回:トコトンやさしい物流戦略

2006年12月24日

 イー・ロジット代表取締役CEOの角井亮一氏の新刊『トコトンやさしい戦略物流』(日刊工業新聞社刊)が発売された。筆者は「戦略物流」を「物流を単に作業としてとらえるのではなく、経営戦略的に物流を眺め、そのしくみを設計したり、構造を構築したりすること」と定義している。


 本書は見開き2ページで右側に解説文、左側にイラスト、図が配置されており、全8章構成となっている。 第1章「戦略物流思考を始めよう」では、物流と戦略物流の相違点などが述べられている。第2章「経営陣が知るべき物流戦略のヒント」では、マーケティングと戦略物流の関係などについて説明されている。第3章「物流管理者のための物流改善のヒント」では、物流コストの削減、拠点配置などについて解説されている。第4章「在庫削減手法」では、在庫のしくみ、在庫管理法などについて詳しく説明されている。第5章「発注精度向上手法」では、発注精度の向上策としてビジュアル化、重点化、変動発注点方式などが挙げられている。また発注支援システムでの在庫削減事例も解説されている。第6章「戦略物流実践事例」では、アスクル、セブン─イレブン、マクドナルド、ウォルマート、アマゾン・ドット・コム、東芝が事例として紹介されている。第7章「戦略物流を取り巻く環境」では、物流業界の市場規模などの物流業界の置かれている状況が解説されている。第8章「戦略物流ソリューション」ではトレーサビリティ、ICタグ、WMSなど、物流のIT武装についてまとめられている。

 戦略性の高い物流システムの構築を目指す方に一読を薦めたい。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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