第104回:パレット、包装の標準化

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第104回:パレット、包装の標準化

2006年11月 5日

 パレットの形式と種類についてはJISにより詳しく決められて、規格化されている。日本で使用されているパレットは数百種類にのぼるともいわれている。パレットの寸法に関しては、日本では、1100ミリ×1100ミリとすることにより、荷役作業の効率化と合わせて考えた場合、妥当と考えられている。しかし、国際物流が活性化する流れの中では、日本国内のみの都合でパレット寸法を統一していくことはできないという意見もある。


 たとえば、欧州では1200ミリ×800ミリのパレットが欧州統一サイズとされている。また、オーストラリアでは1165ミリ×1165ミリや1120ミリ×1120ミリが主として使用されている。使い捨てのパレットが主流で、日本のように広範囲の業界や輸送機関で共通に使われるプールパレットが普及していない国もある。

 また、包装を標準化することで、荷役作業や荷役機器などの標準化を円滑に行う道筋がつけられることになる。包装を標準化することによって保管効率や輸送効率の向上を実現することが可能となる。包装の標準化は包装の寸法、強度、材料、技法などを対象として行われる。包装を標準化することで荷役、保管、輸送などの作業方法の標準化、単純化も実現できる。

 物流を円滑に行うためにはサプライチェーン全体の情報を統合する必要もある。情報が標準の商品コードなどによって共有化されれば、荷役効率、保管効率、輸送効率なども簡素化される。さらにいえば、パートナー企業同士の物流情報の共有で荷役、保管、輸送などの物流サービスの標準化も進んでいる。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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