第102回:次世代のバーコード、EPC

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第102回:次世代のバーコード、EPC

2006年10月22日

 EPC(エレクトロニック・プロダクト・コード)とは、現在の商品識別用バーコードに代わる非接触タグ(ICタグ)を活用した次世代バーコードのことだ。EPCネットワークシステムの中心となる製品に番号付けを行う。非接触タグに記録される商品コード体系によって構成される次世代商品コードである。

 現在、EPCの完全導入を目指して、国際的に標準開発活動が本格化しようとしている。EPCネットワークシステムは、マサチューセッツ工科大学が開発した。これまで米国シカゴで開催されたEPCシンポジウムなどでその構想が発表され、国際的に大きな注目を集めている。


 従来のバーコードでは、ある商品が、どの「製品グループ」に属しているかしか確認できない。例えば、チョコレートの包装箱ならば、それがチョコレートという「製品グループ」に属するという意味のバーコードが付されているに過ぎない。

 しかしEPCは、こうした従来のバーコードとは異なるシステムを持つ。つまりEPCシステム内のすべての商品には、独自の商品識別番号が割り振られるように設計されているのである。そして小売店や消費財企業は、あらゆる商品に、それぞれ独自の製品コードをつけることができる。

 むろん、それによって盗難や偽造の防止、あるいは効率的な在庫管理が実現できることになるわけである。さらにいえば、GPS(位置情報システム)などとリンクさせることも可能だ。

 同時に特定の製品について従来のバーコードと比較すると、格段に多くの情報をリンク先のデータベースに保存することもできるのである。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

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