第1回:4PL(フォース・パーティ・ロジスティクス)の意義

連載トップへ

第1回:4PL(フォース・パーティ・ロジスティクス)の意義

2004年11月14日

 米国物流学の権威でロジスティクス・リソース・インターナショナル社の社長エドワード・フレーゼル氏から「4PL(フォース・パーティー・ロジスティクス)の意義」について、直接うかがったことがある。
4PLとは「優れた3PL(サード・パーティー・ロジスティクス)のノウハウを持つ物流企業が別の物流企業に自分たちの3PLのノウハウを伝授すること」。すなわち「3PL物流のプロデュース」である。
物流企業としては、ロジスティクス事業の規模拡大は慎重に行ないたい。将来、構造不況に直面するリスクもあるからだ。余剰社員などを抱え込んでしまう危険性もある。過剰な設備投資に悩むことも考えられる。
この点を考慮して米国では物流企業が自社のノウハウを別の物流企業に教え、間接的に荷主企業の物流プロデュースを行なう事例が多くなってきた。これが4PLだ。


 自社の物流ノウハウを別の物流企業に「商品」として提供。コーディネート料やアドバイザー料を得ることもある。
 日本の場合、商社などが物流企業と荷主企業の中間に入り、ロジスティクスをコーディネートするというケースが増えてきている。
 しかし、商社の場合、物流の実務に関してのノウハウがないことが多い。だが、優れた物流ノウハウを持つ3PLが別の物流企業にアドバイスする場合すれば、そうした問題は解消される。
米国では、ロジスティクス実践が複雑な建設事業などでも4PLの注目度が上がっている。
 今後、日本でも大きなビジネス潮流となる可能性は高い。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

鈴木 邦成氏(すずき・くにのり)

鈴木邦成 物流エコノミスト・日本大学教授
国際政治経済、国際文化に関する造詣が深く、記事・論文・著作多数。
欧米諸国の地域経済統合の流れを、物流・ロジスティクスの観点から追求している。
国際物流に関するセミナーやロジスティクスに関する講演会での講師歴は多数。

関連書籍のご案内

GoogleAD