物流ウィークリーヘッドライン
運送会社の経営者のあなたに質問です。
あなたは会社の車両の「洗車」をされていますか?「率先して洗車をする社長」をあなたはどう思いますか?「やっぱり社長自ら洗車する姿を見ると、ドライバーもきちんと洗車をするようになると思う」「親近感が湧く」など、いろんな意見があると思います。
しかし、私の意見はちょっと違います。
私は基本的には社長は洗車をしてはいけないと思っています。特に、思うように売上げが上がっていない会社の場合は、社長は洗車をしてはいけません。なぜかというと、それは社長の仕事ではないからです。
社長の仕事は売上げを上げる事です。今、思うように売上げが上がっていないとしたら、「どうすれば売上げが上がるのか」「どうしたら健全に経営できるのか」、それらを全力で考えることが、一番重要な社長の仕事です。
それなのに、洗車をしたり、掃除をする姿を社員に見せるのは、「社長なのにこんなことまでやっているんだから、給料が安くても許してね」という気持ちがあるからではないでしょうか。
考えてみてください。社長のあなたはいくらの役員報酬を受け取っていますか?
洗車は時給いくらの仕事だと思いますか?時給800円の方ができることをして時間を過ごすことを、自分自身で許さないでほしいのです。時給800円の方ができる「作業」に逃げないでください。身体を動かすと、仕事をやったような気持ちになれます。しかも、社員にはその姿は、机に座ったままや姿が見えない社長に比べて、「一所懸命仕事をしている社長」のように見えるかもしれません。
でも、全力で売上げを上げ、十分な給料を支給する社長であれば、たとえ1年に30分しか出社しなかったとしても、社員はあなたを心から尊敬するはずです。ドライバーは率先して洗車をするようになるのです。
「今やっているその仕事は、あなたの役員報酬の額に見合った仕事ですか?」、このように自分に質問をすると、今まで「やってはいけない仕事」を山ほどやっていたことに気付くはずです。その「やってはいけない仕事」を、今すぐ時給800円で働いてくれる方に預けてください。そしてあなたは今日から、「あなたでなければならない仕事」に専念してください。
全国中小規模運送会社・経営改善推進委員会代表 高橋久美子
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