第375回:ギャンブルみたいなイメージですか

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第375回:ギャンブルみたいなイメージですか

2017年7月 3日

 トラック20台以下の運送会社の経営者が「経済的自由、精神的自由、そして、時間の自由」を手に入れるための五つのステップについて話を続けます。


 ステップ5、最後のステップは「投資をする」です。投資とは、お金に働いてもらって、お金を増やすことです。運送会社の経営者は、労働集約型のビジネスをしています。人を雇って、社長自らが、直接ドライバーの教育をしているという人も、少なくありません。日々、忙しく過ごしている人が多いです。ひょっとしたらあなたも、そんな忙しい経営者の一人かもしれません。


 忙しい経営者だからこそ、ステップ5の「投資をする」を、ビジネスプロセスに取り入れるべきです。なぜなら、投資は「お金に働いてもらって、お金を増やす方法」です。自分が働くわけでも、人を働かせるわけでもないのです。自分が働くわけではないので、時間をとられることがありません。そして、人を働かせるのと違って、人材教育も必要なければ、人の問題で頭を悩ませることもないのです。ですから、忙しい経営者ほど、投資を始めることを推奨します。


 しかし、「投資」と聞くと、あなたは、どんなイメージが頭に浮かぶでしょうか。ひょっとしたら、ギャンブルに近い危険なイメージが浮かぶ、という人もいるかもしれませんね。


 実は、私たちが投資に対して悪いイメージを持っているのには理由があります。私たちが自分の意思で「投資って怖い」と思ったわけではないのです。「投資は怖い」だから「投資をするのはやめておこう」ーー。長い年月をかけて、私たちはそう考えるように仕向けられてきました。自分では経験をしたことがないのに、「怖い」と感じるのは、投資で失敗した悪い情報だけを繰り返し刷り込まれてきたからです。


 高度成長期の時代には企業にとって、毎日、きちんと会社に来てくれるまじめな労働力(社員)が必要でした。


 「ちゃんとお勤めさえしていたら、将来は年金で暮らすことができるよ」「長くお勤めしてくれたら、十分な退職金が出る。それで家を建てて、老後は医療費も心配ない生活が送れるよ」「だから、投資とか、余計なことを考えないで、お勤めだけしていたらいいんだよ」


 そんなメッセージを刷り込まれてきたわけです。しかも、高度成長の時代は、銀行の法定金利も7%でした。7%の利回りがあるなら、他の投資先を探さなくても、「時間が経った」というだけで、お金が増えた時代です。


 ところが、今はそうはいきません。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

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筆者紹介

高橋久美子の「あなたの会社が儲かっていない本当の理由」
高橋 久美子氏

高橋久美子 規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会
http://www.handlecover.com/kaizen/index.html

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