第372回:焼肉屋も自動車整備業も条件外です

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第372回:焼肉屋も自動車整備業も条件外です

2017年6月12日

 トラック20台以下の運送会社の経営者が「経済的自由、精神的自由、そして、時間の自由」を手に入れるための五つのステップ。


 1、売り上げを上げる
 2、利益率を上げて現金を増やす
 3、所帯を小さく・固定費を減らす・借金を減らす
そして先週は、
 4、運送業を支える、もうひとつの収入源を構築する
について解説しました。


 「もうひとつの収入源」と聞いて、あなたは、どんなイメージを持つでしょうか。「それじゃあ、みんなが喜ぶ焼肉屋を始めよう」とか、「知識を生かして、自動車整備業を立ち上げよう」と、考える人もいるかもしれません。


 しかし、私が提案する『もうひとつの収入源』には、いくつかの条件があります。そして「焼肉屋」も「自動車整備業」も、この条件に当てはまりません。


 一番大きな条件は「非労働集約型のビジネス」ということです。


 現在の運送業は、労働力によって売り上げをつくる、労働集約型のビジネスです。労働集約型ビジネスで売り上げを上げていくためには、労働力を増やしていく必要があります。単純に、トラックとドライバーを増やすことで、売り上げを上げています。


 「焼肉屋」「自動車整備業」どちらも、現在の運送業と同じ、労働集約型のビジネスです。なぜ、労働集約型ではダメなのかというと、単純な理由です。あなたが、更に忙しくなるからです。


 念のため確認しておきますが、ここでは、トラック20台以下の運送会社の経営者が「経済的自由、精神的自由、そして、時間の自由」を手に入れるための五つのステップについて、お話しています。


 ステップ「3」で、せっかく所帯を小さくしたのに、ここで労働集約型のビジネスを始めてしまうと、また人を増やすことになります。


 それでは、固定費が増えますし、何より現実問題として、人が増えれば、あなたの精神的負担と時間的負担が増えます。まして、新規事業ということになれば、なおさらです。


 ですから、ステップ4で構築する、もうひとつの収入源は「非労働集約型ビジネス」を選択すべきです。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

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筆者紹介

高橋久美子の「あなたの会社が儲かっていない本当の理由」
高橋 久美子氏

高橋久美子 規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会
http://www.handlecover.com/kaizen/index.html

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