第355回:ライバルと戦う必要はありません

連載トップへ

第355回:ライバルと戦う必要はありません

2017年2月 6日

 時代が変わり、ビジネスの勝ちパターンが変わりました。今の時代は「素晴らしい商品を持っている人」ではなく、「素晴らしい商品を持っている人を、活躍させることができる人」が勝つ時代になったのです。これにより、経営資源量が少ない我々中小にも、十分に勝算がある時代になりました。


 それだけではありません。リーダーのあるべき姿、加えてリーダーのとるべき戦略も変わってきています。


 例えば、ライバルとの関係です。昔は、ビジネスで結果を出すためには、ライバルと戦って、勝つ必要がありました。しかし、今の時代は違います。ライバルをやっつけるのではなく、ライバルを活躍させることができる人が、市場シェアをとれる時代に突入しました。もう、ライバルと戦う必要はありません。


 そして、リーダーの立ち位置や在り方も変わりました。昔は、リーダーは先頭に立ち、皆を牽引しなければなりませんでした。しかし、ライバルと戦闘する戦い方ではなくなった現代において、リーダーの立ち位置は、先頭である必要がなくなりました。先頭ではなく、ライバルを含めた「市場を俯瞰できる高い位置」、ここが現代のリーダーの立ち位置です。


 「市場を俯瞰し、みんなを活躍させる場をつくる」。成長企業を分析していくと、これこそが新時代の正しいリーダー戦略だということが、はっきりと見えてきます。


 「みんなを活躍させる」。この「みんな」とは、あなたの会社の社内スタッフはもちろん、ライバル、同業者、パートナー企業や取引先、そして荷主企業までを含みます。


 この後、詳しく解説していきますが、みんなを活躍させる場を作るとは、言い換えれば、人と人をつなげる場ともいえます。特に、AIの時代になればなるほど、逆に、我々「NI」であることの意味が重視されるようになります。


 つまりは、「人とのつながり」が、今まで以上に再認識されるようになるわけです。重要なことなので繰り返します。「市場を俯瞰し、みんなを活躍させる場をつくる」、これが、新時代の正しいリーダー戦略です。


 それでは、我々運送業では「みんなが活躍できる場」を、どのようにつくっていけばいいのでしょうか。次週は、運送業の具体的な戦略についてお伝えしていきます。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

過去の連載記事

連載トップへ
 

筆者紹介

高橋久美子の「あなたの会社が儲かっていない本当の理由」
高橋 久美子氏

高橋久美子 規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会
http://www.handlecover.com/kaizen/index.html

GoogleAD