第354回:新時代のビジネスの勝ちパターンとは?

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第354回:新時代のビジネスの勝ちパターンとは?

2017年1月30日

 時代が変わり、リーダーのあるべき姿、リーダーのとるべき戦略が変わりました。そして、ビジネスの勝ちパターンも、一昔前とは違ってきています。


 勝ちパターンを知るためには、実際に現在、勝っている企業、つまりは成長している企業の例を見てみるのが一番です。ということで、今週は、現代の成長企業を分析してみましょう。


 例えば、四季報データの「売り上げ成長率が高い企業ランキング」を見ると、あなたもご存知の「フェイスブック」や、料理レシピサイトの「クックパッド」、食べログなどでおなじみの「カカクコム」などがランキング上位に並びます。


 勘違いをしてほしくないのですが、何もネットビジネスをしろと言っているわけではありません。ここでは、表面的な業種や扱っている商品・サービスを見るのではなく、あくまでも、新時代のリーダー像やビジネスの勝ちパターンに焦点を当てていきます。ですから、ちょっと「抽象度」を高くして考えてみて下さいね。


 これらの企業に共通していることがあります。それは売り上げの源泉が、自分の商品・サービスではないということです。


 昔は、企業が成長するためには、「どこにもない商品」「どこにも負けない素晴らしい商品」を、持つ必要がありました。実際に、日本の高度成長期には、素晴らしい商品を作れるメーカーが業績を伸ばし続けていました。


 しかし、素晴らしいものを作るためには、大きな工場、専門知識、研究開発チームなど、人、モノ、金、情報といった、ある程度の経営資源量が必要でした。そのため、経営資源量の少ない中小は、体力的に大手に勝つことが難しかったのです。この時代は大手に勝算がある時代でした。


 ところが、新時代のビジネスの勝ちパターンは違います。先ほど例に挙げた企業の共通点をもう一度見て下さい。新時代は、「素晴らしい商品を持っている人」ではなく、素晴らしい商品を持っている人を、「活躍させることができる人」が、勝つ時代になったのです。


 そうなると、経営資源量が少なくても勝負ができます。つまりは、資本力では大手に太刀打ちできない中小でも十分に勝てる可能性がある。というよりは、むしろ、時代の変化が激しい現代においては、意思決定に時間がかかる大手より、瞬時に物事を判断・修正していける中小にこそ勝算がある時代と言えます。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

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筆者紹介

高橋久美子の「あなたの会社が儲かっていない本当の理由」
高橋 久美子氏

高橋久美子 規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会
http://www.handlecover.com/kaizen/index.html

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