第346回:事務所から解放される素因数分解の法則

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第346回:事務所から解放される素因数分解の法則

2016年11月 7日

 前回は「時給900円のアルバイトができる仕事を、社長のあなたがやってはいけません」という話をしました。今週は、この話をもっと掘り下げます。無理やりにでも、あなたを事務所の呪縛から解放したいと思います。


 今日の話は「素因数分解の法則」です。社長のあなたの時間は、貴重なものです。社長のあなたでなければならない仕事「だけ」に、時間を費やすべきです。それ以外の仕事を徹底的に排除します。そのために、あなたの仕事を「素因数分解」します。ただの因数分解ではないですよ。他で割り切れない最小単位の素数にまで分解するという意味です。


 具体的な例で考えてみましょう。例えば、あなたの会社で現在、採用面接は、社長であるあなたが行っている仕事だとします。そして、今日のTODOに「午後1時~面接をする」と書くわけですが、このままではNGです。実際に「面接をする」という業務を、素数に分解してみましょう。



 「面接の机の上に、面接表と筆記用具を準備する」「面接者が来たら案内し、面接表に記入してもらう」「履歴書を預かる」「預かった履歴書を社長に渡す」「来社時のあいさつや、印象、面接表を記入する態度などの総評を記入し、面接表と共に社長に渡す」


 ここまでが、社長のあなたがやらなくてもいい仕事です。社長のあなたがすべきことは、「担当者から履歴書と総評を預かる」


 ここからスタートします。しかし、総評を書いた時点で、担当者が「社長が面接するまででもないな」と判断したら、会う必要さえないわけです。こうなると、実際にあなたが関わる時間は、午後1時~ではなく、午後1時15分からの20分間(または、なし)ということになります。


 面接だけではありません。業者との打ち合わせ、銀行に行く用事、取引先営業や電話対応など、全てを絶対に割り切れない素数にまで徹底的に分解して、「社長のあなたでなければ絶対にできない仕事」だけを抽出します。


 朝早くから、夜遅くまで事務所にいて、「自分が会社にいなければ、会社が回らない」と言う人がとても多いのですが、仕事を大きなかたまりのままでなく、徹底的に分解することをお勧めします。自分の仕事が減るだけでなく、意外にスタッフが何でもできるのだということに気づけるはずです。

 

筆者紹介

高橋久美子の「あなたの会社が儲かっていない本当の理由」
高橋 久美子氏

高橋久美子 規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会
http://www.handlecover.com/kaizen/index.html

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