第344回:利益率を上げるための行動

連載トップへ

第344回:利益率を上げるための行動

2016年10月 9日

 今後、トラック20台以下の運送会社が勝ち残っていくためには、今より1%でも利益率を上げることが必須です。利益率を上げるためには、次の三つの行動をします。


 1、固定費を下げる。
 2、運賃を上げる。
 3、利益率の高いビジネスを手がける。
 今日は「3、利益率の高いビジネスを手がける」についてお話していきます。


 運送業の利益率は一般的に5%前後と言われます。利益率が低いことに加え、運ぶ荷物は他社の商品です。つまり、自社でヒット商品を作ったり、販売する業種に比べ、運送業は自社努力によって売り上げや利益をコントロールしにくい業種といえます。


 その上、燃料費の変動など、外的要因によって経費も大きく左右されます。低い利益率の上に安定経営が難しい業種なので、数パーセントの増税も大きく経営に影響するというわけです。


 しかし、世の中には利益率の高いビジネスが存在します。特に、ヤフー、楽天、グーグルなど、インターネットが普及してから誕生した企業には利益率が高い企業が多いです。物を動かさないので物流コストがかかりません。スペースを必要としないので土地建物がいりません。


 そして、パーヘッド(一人の従業員あたりの売上高)が高いのが、これらの企業の特徴です。利益率は30%を超えます。中には50%を超える企業もあります。貸借対照表の資産欄を見ると、固定資産の割合が低く、逆に流動資産が多いのも、これらの企業の特徴です。


 利益率の低い運送事業を経済的に支えるために、あなたにも利益率の高い新ビジネスをスタートすることをお勧めします。新ビジネスといっても、難しいことを始めるわけではありません。例えば身近な例では、利用運送事業を、マッチングビジネスとして始めてもいいわけです。あるいは、あなたがホームページを持っているとしたら、そこであなたの取引業者さんと、あなたの同業他社に紹介するのもいいと思います。


 ・資本をかけない。
 ・新しく社屋をつくらない。
 ・人を雇わない。


 これらをポイントにすれば、利益率が高いビジネスを簡単に立ち上げることができます。資本と固定費がかかっていなくて、人も雇っていないので、うまくいかない時にはいつでも辞めることもできるわけです。利益率の低い本業を支えるために、ぜひ一度、時間をつくって考えてみることをお勧めします。

 

過去の連載記事

連載トップへ
 

筆者紹介

高橋久美子の「あなたの会社が儲かっていない本当の理由」
高橋 久美子氏

高橋久美子 規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会
http://www.handlecover.com/kaizen/index.html

専門コンテンツ最新記事

デジタコ・ドラレコ・運行管理.com
iso39001運輸安全マネジメント
エコ倉庫.com

GoogleAD