第342回:安定経営のためにすべき3つのこととは?

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第342回:安定経営のためにすべき3つのこととは?

2016年9月19日

 「そこそこが」存在しない、二極化が加速する今後、トラック20台以下の運送会社が勝ち残っていくためには、どうすればよいのでしょうか。「そこそこ」の状態では、外的要因がプラス材料のときは良いのですが、増税や軽油価格の変動など、外的要因がマイナスに転換したときに、すぐに経営に影響が出ます。ですから、マイナス要因の外的要因にも右往左往しない、安定経営体質の強い会社になる必要があります。


 そのためには、まず、今より1%でも利益率を上げることが必須です。利益率を上げるためには、次の三つの行動をします。
 (1)固定費を下げる
 (2)運賃を上げる
 (3)利益率の高いビジネスを手がける


 (1)から順に解説していきたいと思います。現在、中小運送会社の経営状況は、赤字割合、倒産件数ともに、数年前に比べると改善傾向にあります。全国的に、仕事よりもドライバー不足に頭を抱える企業が多くなっています。ひょっとしたら、あなたの会社もそんな状況かもしれません。業界内でもドライバーを集める方法や、離職率を下げる方法を教えるセミナーがあちこちで開催されるようになりました。


 不思議に思うのですが、なぜ、みんな、難しいことをしようとするのでしょうか。なぜ、ドライバーが不足している時期に、わざわざドライバーを増やそうとするのでしょうか。多くの会社は、月に何万円も求人費用をかけて求人活動をしています。しかも、求職者数に対してドライバーを募集している会社のほうが多いので、売り手市場だと踏んでいるドライバーは、気に入らなければすぐに辞めてしまいます。求人が難しい時期に、無理に求人しようとすれば、コストがかかるわりに、費用対効果が悪い結果になるのは容易に予想できることです。


 求人が難しい時期に、求人するのは今すぐやめて、それよりも、この時期にこそ、固定費を減らすことをお勧めします。ドライバー不足の時期こそ、減車、減員のチャンスです。減車、減員は、固定費を下げることに直結します。あなたの会社に、もし、半年以上、ドライバー待ちのトラックがあるとしたら、半年間、保有しているだけでかかった固定費と、求人にかけた費用を一度、計算してみてください。おそらく、一刻も早く求人活動を辞めるべきだと実感できると思います。

 

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筆者紹介

高橋久美子の「あなたの会社が儲かっていない本当の理由」
高橋 久美子氏

高橋久美子 規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会
http://www.handlecover.com/kaizen/index.html

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