第336回:辞めてもいいんです(4)

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第336回:辞めてもいいんです(4)

2016年8月 8日

 さて先週までに、継続や下積みは、現代において意味がないことが多いという話をしてきました。もし、あなたが自分の幸せを後回しにして、何かに縛られている可能性があるとしたら、この話を、ぜひ真剣に考えてみてほしいと思っています。


 私は自由が好きです。バイブル本を読んでくれた人は、ご存知だと思いますが、私は先天性の内反足症と両腕関節拘縮症という障害をもって生まれてきました。


 名称からもわかるように、足と手の関節が縮んで曲がっていました。そのため、赤ん坊のころは、その曲がりをまっすぐに矯正するために、両手のひじから手の平の先まで添え板をされて、その上から包帯をキツく、ぐるぐる巻きにされていました。


 足も同じように、直角の板に足を固定され、ひざ下から両足の指先までを、包帯でキツくぐるぐる巻きにされていました。


 両手、両足を拘束されているストレスで、毎日、ギャンギャンと泣き叫んでいたそうです。母がよく、私にこんなふうに話していました。


 「毎日、ずっと全力で泣き続けていて、体力が尽きて疲れ果てたら眠る。そんなだったから、赤ん坊なのに、赤ん坊らしいかわいい笑顔を見たことがなかったよ。ごはんも食べないで、おっぱいも飲まないで泣き続けているから、仕方なく点滴で栄養補給するしかなかったんだよ。他の子たちは手も足も赤ちゃんらしくぷくぷくしているのに、小さな両手と両足を、ギプスみたいに固く巻かれて、久美子の手足だけが赤ちゃんなのに細くて、毎日、包帯を巻きなおすときに、包帯の跡がついた細い手足をさすりながら涙がこぼれた。本当にかわいそうで、もう一生、歩けないままでもいいから包帯をとってあげたいと、何度思ったことか。毎日、心を鬼にして、包帯をとってあげたい気持ちを振り払ったんだよ」


 おそらく、泣きわめき続ける私を見ている母のほうが、つらい毎日だったのだと思います。私が人一倍、何ものからも縛られるのが嫌いで、自由が好きなのは、ひょっとしたらここに原点があるのではないかと自己分析しています。

 

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筆者紹介

高橋久美子の「あなたの会社が儲かっていない本当の理由」
高橋 久美子氏

高橋久美子 規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会
http://www.handlecover.com/kaizen/index.html

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