第335回:辞めてもいいんです(3)

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第335回:辞めてもいいんです(3)

2016年8月 1日

 さて、先週までに、継続や下積みは、現代において意味がないことが多いという話をしてきました。


 今の時代に、成功している企業の代表者を見るとわかりやすいと思います。フェイスブック、グーグル、ヤフー・・・みんな短期間で成功しています。成功するのに、下積み(=慣れ・熟練)が必要な時代ではなくなったのです。単なる時間の経過などムダでしかありません。最速・最短で成功できるのならそれに越したことはないのです。


 しかし、この話は読んでいて「なんだか気分が悪い」と思う人が多いのではないかと思います。みんな、コツコツがんばって下積みをした人が報われる世界の方が好きです。どこかから急に現れた若造が、一気に成功しようとすると全力で阻止しようとします。


 成功は、短期間にするものではなく、長年の苦労が報われて、はじめてするものであってほしいと思っています。そうでなければ、なんだか納得がいかないのです。


 しかし、私たちは経営者です。「継続」についての誤った刷り込みの呪縛から開放されて、現代の真実を直視する必要があります。


 あらゆることについて、ぜひ、再考してみてください。あなたは意味のない呪縛に縛られていないでしょうか。あなたの友人として言いますが辞めてもいいんです。心の奥底では辞めたいと思っていることを、「辞めるべきではない」と自ら呪縛をかけていないでしょうか。


 よく「途中で辞める」ことを無責任だという人がいます。しかし「継続すること」が本当に「責任を果たすこと」なのでしょうか。辞める決断をすることで、関わるみんなにとっても新しい幸せな人生が待っているかもしれません。周りのみんなの選択肢が広がることもあるのです。


 「辞める決断」をできない最大の理由は「辞めたら○○と思われる」というものです。他人の目や、他人からの評価です。そして次に、お金の問題です。十分にお金があって、誰にも何も言われないとしたら、あなたは、それをやり続けますか?


 我々が戦っている戦場は、やりたくないことを、いやいや続けて勝てるほど甘くありません。意味のない継続から開放され、あなたの第一希望のステージで全力を注ぐことをお勧めします。

 

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筆者紹介

高橋久美子の「あなたの会社が儲かっていない本当の理由」
高橋 久美子氏

高橋久美子 規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会
http://www.handlecover.com/kaizen/index.html

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