第331回:チャレンジしたければ相談してはいけない(1)

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第331回:チャレンジしたければ相談してはいけない(1)

2016年7月 4日

 会社で新たな取り組みをするときや、新しいチャレンジをするとき、あなたは誰に相談していますか? 実は、新しいチャレンジをするときは身近な人には相談しない方がいいです。なぜなら悲しい気持ちになるからです。


 私も、十数年前までは学ぶ側の立場でした。会社の売り上げを上げたいと真剣に思っていたので、本や教材を買い、セミナーに参加し、会員制のメンバーになって実践を繰り返していました。


 その頃の私は、会社の代表者ではなく専務という立場でした。ですから、何かを決定するときには社長の許可を仰がなければなりませんでした。


 ところが、学ぶことも、学んだことを実践することも、ことごとく反対されたのです。「教材なんて買ってもムダ。そんなんでうまくいくなら誰も苦労しない」「1円でも燃費を抑えようとしてるときにセミナー代なんて、そんなカネ、出せるわけないじゃないか。勉強なんかするヒマがあったら、荷主のところにあいさつに行ってくれよ」。社長からは、荒い口調でそんな言葉が返ってきました。


 「わがままを言っているわけじゃないのに、会社のことを、本当に考えているからなのに、どうして理解してくれないの!?」と、毎日毎日、社長と言い争いをしました。口論が過熱して、2Lのペットボトルが飛んでくることもありました。事務所の壁が、ボコっとへこみました。


 最終的にはどうしたかというと、セミナーに行くときは、社長に嘘をついて会社を休み、参加費も自腹で払ってセミナーに参加しました。教材も、会員制の参加費も、全て自分の給料からねん出し、こっそり勉強しました。そして、無断で実践しました。


 しかし、結果的には、それがきっかけで、次々に新規の問い合わせが入るようになったのです。しかも、今まで付き合っていた荷主とは、あきらかに違います。何が違うかって。まずは、運賃が違いました。「これが適正運賃というものか」と、びっくりしました。びっくりすると同時に今まで、どれだけハネられていたんだ? と思うと、怒りと情けなさが込み上げました。

 

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筆者紹介

高橋久美子の「あなたの会社が儲かっていない本当の理由」
高橋 久美子氏

高橋久美子 規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会
http://www.handlecover.com/kaizen/index.html

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