第327回:他の業界にはない圧倒的な強みとは?

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第327回:他の業界にはない圧倒的な強みとは?

2016年6月 6日

 以前、私の会社のメルマガ会員さん向けに「あなたが思う理想の業界とは?」という読者アンケートを行ったことがあります。


 「トラックドライバーという職業が、子どもに憧れられる職業になればいい」「リスクや労働に見合った報酬が得られること」「安全運行ができること」など、さまざまな意見がありました。


 また、「行政が決めるルールは、現場の現状を理解したうえで決定してほしい」「もっと荷主に現場のことを理解してもらい、パートナーとして付き合いたい」など、理想の業界を実現するための要望も多く寄せられました。


 しかし、みなさんからのメールを見ていて私が思ったことは「台数や地域、運ぶ荷物が違っても、みんなが目指すゴールは同じ方向なのだ」ということです。


 また、「全国の同じ立場の仲間たちと協力していきたい」という意見も、とても多かったです。


 私は、この点が他の業界と異なる我々運送業の強みではないかと思っています。


 少し考えてみてください。別業界では通常、同業他社は単に「ライバル」です。


 例えば、お寿司屋さんの場合、「今日は、お客さんがいっぱい来すぎて、板前さんが足りないから、隣のライバル店のお寿司屋さんに協力してもらおう」なんていうことは、ありえないわけです。


 しかし、運送業は違います。自社で受け切れない仕事や、自社で対応できない仕事は、同業他社にお願いすることがあるのです。


 もちろん、運送業でも「ライバル」であることに変わりはないのですが、そのライバル同士が、時には協力し合い、助け合いながら、仕事をしていくことが非常に多いわけです。他の業界では考えられないことですが、ここが、我々の業界の最大の強みです。


 このように、常日頃から、協力体制を取り合っている運送業界は、一人ひとりの力は小さくても、同じ目的を共有することで、大きな力を発揮します。


 行政に頼ったり、景気任せではなく、自分たちの手で、理想の業界に変革することができる」、そんな底力を備えていると思います。

 

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筆者紹介

高橋久美子の「あなたの会社が儲かっていない本当の理由」
高橋 久美子氏

高橋久美子 規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会
http://www.handlecover.com/kaizen/index.html

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