船井総研の「環境ビジネス最前線」

第97回:今だからこそ再確認!省エネとCO2の関係とは

 最近は「省エネ」「CO2」という言葉をよく耳にしますが、「省エネ」と「CO2」の関係をきちんと説明できるでしょうか?省エネはご存知の通り「省エネルギー」の略称で、省エネルギーとはその名の通り、余分なエネルギーの消費を省く(=抑える)ことですね。

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 では、省エネとCO2の関係はどうでしょうか?CO2(二酸化炭素)は、化石燃料などの炭素を含む物質を燃やしたときに発生する気体状の物質です。図1には日本に供給されるエネルギーの内訳を示していますが、この図に示す通り、日本では消費するエネルギーの約82%を化石燃料に依存しています。そのためエネルギーを消費すればするほど、CO2排出量が増大します。したがって、石油、ガスなどの化石燃料の消費を抑えることは、そのままCO2を削減することにつながるのです。

 では、電気の場合はどうでしょうか?電気については少し複雑で、電気を使うときにその場でCO2が排出されるわけではなく、電気を作るときにCO2が排出されます。電気は火力、原子力など様々な方法で発電されますが、発電方式によってCO2排出量が異なります。

 火力発電は石炭・石油・天然ガス(LNG)などの化石燃料を燃焼させて発電を行っているので、図2に示すとおり発電時のCO2排出量が大きくなります。原子力発電はウランの核分裂による熱を利用して発電を行っているので、CO2排出量は火力発電に比べてかなり小さくなります。

 原子力発電が温暖化対策に寄与すると言われているのは、発電時はCO2を排出せず、CO2排出量が火力発電に比べて格段に小さいためです。原子力発電は昼も夜も同じ出力で発電する「ベース電力」として使用され、昼間の電力需要が大きい時間帯には、電力需要に追従するため火力発電が使用されています。

 このように、省エネルギーとCO2はかなり密接な関係にあります。省エネルギーを実施することは運用コストの削減だけではなく、地球温暖化の防止に貢献し、かつ環境税の導入・排出量総量規制の導入など将来の規制強化による罰則のリスクを回避することにもつながります。

(株式会社船井総合研究所・竹内のりえ)

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※記事は10年1月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

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