船井総研の「環境ビジネス最前線」

第6回:脚光を浴びる一般廃棄物収集運搬業

 静脈産業といわれる一般廃棄物収集運搬業において、収集運搬の業務効率化が急務とされています。

一般廃棄物収集運搬業務とは、家庭やオフィスから出る一般ゴミを処分場まで運ぶ業態のことです。未だに市町村ごとの許認可がないと事業ができません。よく街中でも、青色のパッカー車を見掛けると思います。

funaikaneko.jpg この業務効率化が進む背景として、排出元(ゴミを出す側)のゴミ削減の取り組みと、処分場(ゴミを受け入れる側)の処分単価の値上げが進んでいることが上げられます。当然ゴミが減ると売上が下がります。また、処分単価が上がるとコストが増えます。さらに、燃料費の高騰からも業界が圧迫されてきています。

 動脈産業といわれる物流業では「運行ルートの把握・改善」や、「事務処理の効率化」を図るために、デジタコや業務管理システムを導入することは当然の取り組みとして行われています。また、「サービスドライバー」としてお客様との接し方においても教育・研修がなされています。

 しかし、一般廃棄物収集運搬業界では、「毎日の運行ルートがドライバー任せで把握できていない」「運転日報の事務処理が手作業で行われており、この作業だけでも時間を取られている」という状況の企業様が多くあります。

この現状から、「業務日報の自動作成」「コスト管理」「収集運搬効率化」をはかる一般廃棄物収集運搬業に向けた製品の開発が出てきています。物流業向けにサービスを提供している企業様がこの業界へ参入するケースがあります。また、今後はドライバーの評価・教育付加が進んでいくことは間違いありません。

このように、まだまだ未成熟な業界ではありますが、ゼロエミッション(ゴミゼロ運動)や、CO2削減の取り組みが注目される中で、この業界がますます脚光を浴びることでしょう。

(株式会社船井総合研究所 環境リスクマネジメントチーム 金子 裕人)

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※記事は08年4月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

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