船井総研の「環境ビジネス最前線」

第58回:今後の時代を勝ち残る地域密着型ビジネス

 今、他業界では家庭に埋もれて、これまで一般廃棄物として廃棄処分されていた、古着・靴・バッグなどの掘り起しが進み始めています。この家庭から古着・靴・バッグなどの資源物を回収し販売する事業は、リサイクル業界や廃棄物処理業界などで進み始めている新たなビジネスです。運送業界において、引越業をされている企業様などにとっては、既存の回収ルートを活用して新たなビジネスが生まれ、そこから収益を得られる可能性が広がっています。

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 ここで一例を挙げると、リサイクル業界の大半の企業は、家庭内から排出される資源物を回収する中に、ビンテージジーンズやブランドバッグなどが埋もれているのは分かっていても、数円/kgで資源物取扱事業者へ販売しているのが実態です。「本当は高値で販売できる資源物が安値で取引されている」。

 弊社ではこのような事実に以前から注目しており、昨年からリサイクル業界や廃棄物処理業界の企業などを対象として、参入事業者にとってリスクが低く、これまでより高値で販売できる海外ネットワークの構築に全力を注ぎました。昨年から立上げたこの新たなビジネスは現在テスト期間ですが、参入事業者にとっては、今まで取引していた価格の約5倍で販売できる体制を構築しました。


 弊社が取り組む海外向け古着ビジネスでは、以前から安定的に海外企業と取引のある日本企業の全面協力があり、販売先として、ケニア、インド、インドネシア、カザフスタン、バングラディッシュ、パプアニューギニア、トーゴ、ガーナ、ベナン、カンボジア、タイなどがあります。家庭内から回収した古着・靴・バッグは、このような国の企業に対し、40フィートコンテナ1本からの輸出が可能です。また、コンテナは日本企業への販売のため、リスクはありません。古着ビジネスは、運送業界において家庭と接点が近い引越業をされている企業様にとっては、今後の時代を生き残る突破口になる可能性があります。

(株式会社船井総合研究所・岡崎聡志)

☆船井総研が運営する環境ビジネス情報サイト「eco-webnet.com

※記事は09年04月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

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本コーナーでは、船井総合研究所 環境ビジネスコンサルティンググループによる リレー連載を掲載します。

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