第395回:変化の見える化

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第395回:変化の見える化

2017年6月12日

 先日、あるトラック架装メーカーの現場を視察しましたが、安全の取り組み事例や改善事例など、工場のいたるところに様々な掲示物が貼られていました。その中でも特に面白い取り組みだと感じたのが、「変化点管理ボード」というものです。そのボードには、工程レイアウトや人員管理、技能習熟表、変化点記録といったものが掲載されています。


 たとえば、変化点記録で言えば、4Mに関する変化を記録しています。4Mとは、①人(Men)、②物(Material/部品・材料)、③設備(Machine/工具)、④方法(Method/手順・設計・レイアウト)のそれぞれの頭文字をとったものです。要はこの4Mに変化があった場合は、間違いや事故が起こりやすいので特に気をつけるように、変化内容や対策を全員が見えるように毎日ボードに書き込む欄があるのです。また、人に関して言うと、配置転換や新入社員などの人員配置の変化だけでなく、体調面についても全員で共有しています。


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 ■変化を見せることで成長を実感させる。


 現場には『技能習熟表(力量評価記録)』という、個人別にどの業務ができるのか、◎・○・△・×の4段階で評価した、いわゆるスキルマップも掲示されていました。通常は現状の(最新の)評価が記されているだけですが、同社の技能習熟表の特徴は、ここでも変化が見えるようになっているということです。四半期に一度、評価の時期があるのですが、その過去の評価もすべて一覧で見えるようになっており、どの技術をいつのタイミングで習得したのか、ぱっと見てわかります。管理職からすると、その人がどういう経験をつんできたのかや、成長の速度がわかりますし、本人からすると、変化が見えることで自身の成長を実感するでしょう。


 常に変化を意識させることで、組織や考え方の硬直化を予防させる効果もあるのではないかと思います。ぜひ「変化点管理ボード」の考え方を参考にしていただければ幸いです。


(船井総合研究所・河内谷庸高)


☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net


※記事は17年5月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

※本記事はこれまでに「物流ウィークリー」本紙に掲載したものです。内容は記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
 

筆者紹介

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船井総研:地域一番物流企業のつくり方 本コーナーでは、船井総合研究所 環境ビジネスコンサルティンググループによる リレー連載を掲載します。

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