第385回:「採用」をマーケティングする

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第385回:「採用」をマーケティングする

2017年3月27日

 人材募集がうまくいっている企業には、「マーケティング発想で求人施策を考えている」という特徴があります。「採用」という言葉は、人が絡む問題なのでマネジメント領域だと捉えられがちです。しかし実際には、誰に(求職者のターゲット像)・何を(自社の魅力)・どう(情報発信方法)求人媒体に伝えるのか、というマーケティング設計が非常に重要なのです。


 ■総花的な求人広告はもう当たらない
 全国求人情報協会の統計によると、主要求人媒体における求人の広告掲載件数は、2009年と比較して2015年は約2.5倍に増加しています。つまり、競合企業数がそれだけ増えているということです。


 つまり、今までと同じ求人媒体・広告枠・内容で「誰でもいいので、とにかく応募してください!」という、特徴のない総花的な広告の反響率は、どんどん下がっているのです。ターゲットを明確にして、その人に刺さる内容、もっと言うと、その人にしか刺さらない内容・キャッチコピーを打ち出す必要があります。


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 例えば、ある運送会社では、未経験者のみに絞り込んだ内容の広告を掲載しています。「むしろ未経験者大歓迎!」「ど素人大募集!」「まだ免許は持ってないけど、大型トラックに乗りたい人集まれ!」というような目を引くキャッチコピーで、詳細内容も徹底的に未経験者向けへの情報に絞り込まれています。その結果、「経験者も未経験者もどちらも大歓迎」というような広告のときと比較して、3倍以上もの応募を集めることに成功しています。


 会社の方針や自社の強み、求める人材像、仕事の特徴をふまえた上で、誰に・何を・どう伝えるのか、採用をマーケティングしていただければと思います。


(船井総合研究所・河内谷庸高)


☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net


※記事は17年2月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

 

筆者紹介

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船井総研:地域一番物流企業のつくり方 本コーナーでは、船井総合研究所 環境ビジネスコンサルティンググループによる リレー連載を掲載します。

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